(freeangle/PIXTA)

会社で今後の営業方針を決める際、さまざまな指標のトレンドを参考にすることは少なくない。だが、株価や為替、自社Webサイトのアクセス数など、細かく変動を繰り返すデータの場合、その動向を単純に見ているだけでは、トレンドをつかむことは難しい。

その際は「移動平均線」を使うといい。移動平均とは一定区間の平均値をつなぎ合わせたもの。例えば、過去7日間の株価の平均を日ごとに求めると、1週間の移動平均になる。変動を平準化することで、上昇/下降トレンドがわかる。そして、こうした移動平均のグラフが移動平均線であり、トレンドを可視化できる。

Excelでは、移動平均線は「近似曲線」または「データ分析ツール」によって、容易に作成できる。後者は移動平均の数値も同時に算出可能だ。トレンドだけ視覚的に素早く知りたい際は前者を、数値も漏れなく調べたい際は後者を使ってみよう。

なお、下の例の移動平均の数値は、最初の11カ月(C4~C14セル)の過去データが存在しないため算出できない。そのためエラーを意味する「#N/A」が表示される。

「近似曲線」機能で作る

動物園の月ごとの来場者数(総入園人員)の数値が2013~18年度分あるとしよう。このデータの過去1年間の移動平均線を作成したいとする。まずは来場者数の折れ線グラフを通常どおり作成。次に下図の手順のとおり、近似曲線を追加して()、種類を「移動平均」に設定する。あとは「区間」を12に設定すれば()、過去1年間の移動平均線の完成だ。