Excelは実績データがあれば、将来の数値の予測が可能だ。過去の決算情報から売上高や営業利益を推計したり、不動産の取引実績から新たな物件の価格を推計したりできる。

推計の基本は回帰分析(→関連記事へ)。説明変数(要因)が1つだけなら単回帰分析、複数なら重回帰分析を用いる。単回帰分析にはFORECAST. LINEAR関数、重回帰分析にはTREND関数を用いる。複雑な計算式を記述しなくても、関数一つで済む。

また「予測シート」機能というのもある。Excel 2016からの機能だが、過去データから時系列に応じた予測グラフを作成できる。信頼区間(精度)に応じた推測の上限・下限の設定も可能だ。

[keyword]FORECAST. LINEAR関数

単回帰分析によって、既知の説明変数と目的変数から傾向を分析し、将来の目的変数を予測する関数。データの季節性は考慮しない。季節性のあるデータの予測には、FORECAST. ETS関数を用いる。

 

FORECAST関数で企業業績予測

過去6期の業績データを下図のとおりセルA4~C9に入力。今後3期の売上高をB10~B12、営業利益をC10~C12で推計する。まずはB10で2022年2月期の売上高を推計。FORECAST.LINEAR関数を挿入し()、引数「X」には、時系列として、決算期の年月が入ったA10を指定。引数「既知のy」には推計の基になる過去の売上高が入ったB4~B9を指定()。