なかお・こういち 1962年生まれ。85年京都大学農学部卒業、宝酒造(現宝ホールディングス)入社。2009年から現職。(写真:タカラバイオ)
研究用試薬を柱に、遺伝子・細胞加工などのCDMO(医薬品の受託開発製造事業)や、遺伝子治療薬に特化した創薬事業を手がけるタカラバイオの業績が絶好調だ。
2月には今2021年3月期予想について、今期3度目の上方修正を発表。通期の営業利益は120億円と、11期連続で過去最高を更新する見通しだ。
大阪大学と創薬ベンチャーのアンジェスが共同開発する新型コロナウイルスワクチンの製造を受託していることも話題。トップ就任以来、11年にわたって同社を率いてきた仲尾功一社長に戦略を聞いた。

──中期経営計画の初年度から、23年3月期目標の営業利益65億円はおろか、26年3月期までの長期経営構想の目標である営業利益100億円を超過します。計画を見直す必要は?

計画を変える必要はない。今年度(21年3月期)の上方修正は、新型コロナ関連のPCR検査試薬などの特需が大きいためだ。新型コロナ関連の売り上げは今期120億円になると想定している。来期にこれが60億円を下回ることはないだろうが、減るのは確実だ。

毎年の計画数値をいたずらに変えることはやめておく。施策をどれだけ業績数値に落とし込めるかが大事だ。ただし実質的な収益力が上振れれば、当然長期構想の目標数値は変えないといけない。