配当利回りは購入株価に対し、配当でどれだけのリターンを得られるか示す指標だ。銀行の定期預金や個人向け国債が歴史的な超低利率となる中、株式投資では高い配当利回りが期待できる。ただし、業績悪化などで株価が低迷していたり、記念配などで一時的に高配当となっているだけだったりするので、実態をよく見ることが必要だ。

今期の予想配当利回りの1位はエイベックスだ。ライブツアー数が急減し、今期の売上高は前期比4割減。営業赤字に転落する。だが、東京・青山にある本社ビルを売却し譲渡益290億円を計上、純利益は黒字を確保する見通し。今期配当は121円と、前期の50円から倍増以上となる。

2位は宝飾品小売り大手のベリテ。コロナ禍による販売苦戦が響き業績は振るわない。だが、配当は31.12円と前期に比べ大幅に増やす。無配期間が長かったが、2017年3月期の復配後は高配当性向を続けている。非上場のジュエルソース・ジャパン・ホールディングスが6割の株を握る筆頭株主だ。

3位は成形機が主力の芝浦機械。自動車向けの射出成形機やダイカストマシンが低迷し、営業赤字に陥る見通しだ。希望退職募集に伴う特別損失も計上する。にもかかわらず今期配当は199.3円と前期の85円から大幅に増やすことを公表している。今期配当には特別配当124.3円を含む。村上世彰氏が関与するファンドによるTOB(株式公開買い付け)騒動が昨年前半にあったことなどが影響しているとみられる。