企業業績の良しあしを見る際、最終的には純利益が使われる。今期の純利益が過去最高となり、来期さらに更新を見込む企業を対象に、来期最高益更新率(来期純利益予想の今期予想比)でランキングした。上場銘柄の中でも、絶好調な企業といえる。

1位となったのは介護付き有料老人ホームを展開するチャーム・ケア・コーポレーションだ。高齢化を背景に需要が拡大する中、ホームの新設に力を入れており、今期5カ所、来期8カ所を予定している。新設ホームが徐々に利益貢献し業績が拡大中だ。高価格帯ホームの運営に重点を置いている。来2022年6月期には、不動産投資信託へ物件を売却する「不動産事業」も新たに収益貢献する見通しで、最高益更新の原動力となりそうだ。

2位はアウトソーシング。工場製造ラインへの人材派遣・請負が柱の事業だ。海外事業を拡大しており、買収したアイルランドの人材会社が業績に貢献する。主力の国内は技術者派遣が5G、DX関連の需要で強い。製造派遣も、自動車関連の増産が追い風となっている。配当性向3割の方針を打ち出しており、来期も最高益更新に伴う増配が期待できる。

3位には、巣ごもり需要で「ケンタッキーフライドチキン」が絶好調の日本KFCホールディングスが入った。巣ごもり需要はしばらく続くとみられ、宅配や持ち帰りは来22年3月期も増えそうだ。来期も店舗を純増させる計画で、事業拡大に積極的だ。3月末と9月末時点の株主には、創業50周年記念の株主優待(自社商品引換券)が予定されている。

4位はキャンプ用品、アパレル製造販売のスノーピークだ。密な環境を避けようと、キャンプやバーベキューといった屋外レジャーの需要が急増している。前20年12月期は上期に店舗の休業を余儀なくされたが、今21年12月期は休業の影響がなく反動増が見込める。日本に加え、韓国や米国など海外でも事業を拡大。米国ではテント展示など、利幅の大きい高単価品の陳列強化などを進める計画だ。採用も強化している。これらの効果が寄与する来22年12月期も最高益を連続更新するとみられる。

5位は医療施設型ホスピス運営のアンビスホールディングス。今21年9月期のホスピスの新設は期初計画を上回る13となり好調。入居も順調に進み、稼働率も想定以上となっている。公募増資で調達した85億円は、ホスピスの新設費用や借入金返済などに充てる予定で、今後の事業拡大をにらんだ前向きな投資を続けている。特化する慢性期、終末期の看護ケアは、高齢化社会を背景に利用者がさらに拡大すると見込まれ、長期的な成長が期待できる。

6位には基礎化粧品メーカーのプレミアアンチエイジング、7位には中古ブランド品買い取り販売のバリュエンスホールディングス、8位には半導体関連装置のレーザーテックが入った。レーザーテックは世界的な半導体不足などを受け業績が絶好調。先端品向け中心に研究開発費を大幅に増やしても利益拡大が続き、連続増配も期待できる。