来期純利益予想を『会社四季報』前号と比べ、上方修正率が大きい順にランキングした。前記事の上方修正額と違い、個人投資家が買いやすい「中小型銘柄」が上位に入っている。

1位となったのは自動車・スマートフォン部品のNOKだ。自動車用オイルシールで新車向けの需要が回復しているほか、スマホ用フレキシブル基板(FPC)も固定費の削減が効き、赤字幅が縮小する。昨年11〜12月に募集した希望退職により4月以降の人件費が大きく減少する。

2位はベアリング大手の一角、NTNだ。今期は期初の自動車生産急失速で83億円の営業赤字に陥り、独禁法関連の特損もあり208億円の最終赤字を見込んでいる。だが、足元で自動車向けが米州、アジアで回復している。来期も風力発電やロボット用といった産業機械向けベアリングが伸びる。人件費などの経費抑制策にも力を入れている。営業利益段階から黒字に転換し、純利益は4期ぶりに黒字となる見通しだ。

3位は関東地盤の食品卸、ユアサ・フナショク。ホテルも運営しており、その不振で今期は最終赤字となる。だが来期は巣ごもり需要でスーパー向けの食品販売が引き続き堅調。ビジネスホテルの稼働率も徐々に改善が見込める。区分所有している西武百貨店船橋店跡地の売却による特別利益もあり、純利益は急改善する。

4位のハーモニック・ドライブ・システムズは中国での5G向け投資の拡大を受け、ロボット用減速機が伸びる。