業績の動向によって上下する株価。中でも業績の上振れは株価上昇への期待につながる。『会社四季報』春号での来期純利益予想を3カ月前の新春号と比べ、上方修正額が大きい順にランキングしたのが記事下表だ。上位には純利益の額が大きい有名企業が並ぶ。

1位はトヨタ自動車。世界中で新車販売が回復し、今期純利益予想が前号の1.46兆円から1.9兆円へ上振れた。来期は米国と中国で収益性の高いSUVやレクサスの販売がさらに拡大する見通しだ。固定費の削減効果も大きい。増配の可能性もあるなど、業績は急回復している。

2位は任天堂だ。巣ごもり需要で人気となった家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売が好調だ。ソフトでも『ゼルダの伝説』リマスター版を7月に、『ポケモン』のリメイク作を21年末に発売するなど、新作が相次ぐ。好採算のデジタル販売も大きく貢献する。今期に続き、来期も最高純利益を更新する見込みだ。

同じく2位はソフトバンクグループ。米国の通信会社TモバイルUSの株売却益やビジョン・ファンドの投資先評価益で今期純利益は3.2兆円に達する。来期はこうした売却益や評価益が今期ほどには見込めないため、大幅減益になる見通しだ。とはいえ米外食宅配のドアダッシュが2020年12月に上場するなど、投資先の株式上場が増加傾向で、来期業績は前号予想より上振れている。

以下、武田薬品工業ソニー日本製鉄といった製造業大企業の堅調が見込まれる。