(EPA=時事)

株価は変化に反応する。低調と思われていた企業が突然、業績の上方修正を発表すると株価は上昇する。その反対もある。こうした変化を予測することは難しい。

だが、『会社四季報』は、記者が上場全社を取材し、3カ月ごとに業績を予想している。会社が修正を発表していなくても、期中までの実績や同業他社の動向などを踏まえ、記者が独自に予想する。そのとおりの業績に着地するとは限らないが、上振れしそうか下振れしそうかなど、大まかな方向感をつかむのに役立つ。

その最新版が3月19日に小社から発売される。ここでは、その一部を先取りする形で集計やランキングを掲載する。なお、制作途中の予想数字なので、実際の『会社四季報』2021年2集春号と異なる場合もある。

3月19日発売の『会社四季報』で来期業績の予想をチェック

2部や新興市場に注目

「四季報は投資アイデアの宝庫。隅から隅まで読むべきだ」と話すのは複眼経済塾のエミン・ユルマズ塾頭。毎号欠かさず読んでいるユルマズ氏は購入後、真っ先に冒頭の数ページを見る。ここで市場別や業種別の全体観をつかむのだ。

市場別に集計したのが下表。全社合計では今期は売上高が6.4%減るが、本業の儲けを表す営業利益は6.8%増える。費用削減が進んでいるからだ。コスト構造が変わってきているので、今後売り上げが伸びれば、利益が大きく増える可能性がある。実際、来期7.4%の増収に転じると、営業利益は20.3%も増える予想になっている。市場別では、1部上場企業より2部や新興市場に上場する企業の来期増益率が高くなっている。