(Zenzen/PIXTA)

株価は需給で決まる要素が大きい。「過去に買いと売りのどちらが多かったか?」も重要な情報だ。買った人が次に起こす行動は売り。カラ売りした人が次に起こす行動は買い(買い戻し)だ。カラ売りは証券会社から株を借りて行う信用取引の利用でできる。

東証は各銘柄の信用取引の残高を定期的に開示している。旬なテーマ性で盛り上がった銘柄などは、信用買い残を積み上げる傾向がある。そうした銘柄をヘッジファンドがカラ売りし、買い方のロスカット(損切り)を誘発して株価が下がる事例は多い。同じことは、逆側でも起きる。信用売り残が多い銘柄に、買いをぶつけてくる。

純粋な買いも、カラ売りの買い戻しも、買いに違いはない。だがロスカットする心情からすれば、買い戻しの切迫感は極めて強い。カラ売りの損失は無限だからだ。「約定優先、値段無視」で行われる買い戻しは、時に尋常ではない株価上昇のエネルギーを生む。これを「ショートスクイーズ」と呼ぶ。