「無意識の差別」は経営問題、メルカリが放つ一手 社内の多様性推進にCEO直下で取り組む理由

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D&I活動の一環で作成したレインボープライドのステッカー(写真:メルカリ)

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「年長に見える人に対し、若く見える人より専門知識が高いと思い込んでいないか?」

「パパ社員とママ社員がいた場合、出張を打診するのは前者ばかりになっていないか?」

「エンジニアは朝が弱いよね、など、限られたサンプルだけで一般化していないか?」

これらの問いはすべて、メルカリが社内で行っている「無意識バイアスワークショップ」で投げかけられているものだ。日常業務の中で発生しそうな会話、状況などのシナリオに沿って、上記のような事例について考え、議論を重ねていく。

無意識バイアスとは、可視的(年齢、体格、性別など)・不可視的(職位、宗教、性的指向など)な特徴に基づき、フィルターをかけた状態でものごとを無意識に判断してしまうこと。これらの存在を普段から意識することで、社員間のコミュニケーションやサービス作りに生かそうというのがこの研修の目的だ。

    (画像:メルカリ無意識バイアスワークショップのスライドから抜粋)
次ページ”部活動”として始まった
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