中国の債券市場に初の「カーボンニュートラル債」がデビューした(カーボンニュートラルは温室効果ガスの排出量と吸収量が差し引きゼロになる状態)。

中国南方電網、中国長江三峡集団、華能国際電力、国家電力投資集団、雅礱江流域水電開発の電力大手5社と、空港運営会社の四川省機場集団の合計6社が募集していた総額64億元(約1050億円)のカーボンニュートラル債の発行が、2月9日に完了した。

今回調達された資金は、いずれも建設期間が2年以上の中長期プロジェクトに投資される。そのすべてが二酸化炭素(CO2)の排出削減を主眼とするものであり、4件の風力発電、4件の水力発電、2件の太陽光発電、1件のグリーン建築のプロジェクトが含まれている。

カーボンニュートラル債は、環境改善事業の資金調達を目的にする「グリーンボンド」の一種で、募集資金の用途をCO2排出の削減効果がある案件に絞り込んでいるのが特徴だ。削減目標や達成度などの情報を投資家に開示する必要がある。

カーボンニュートラル債には、中国の国家目標達成に向けた施策の一環という側面もある。中国の習近平国家主席は2020年9月22日、国連総会でのビデオ演説で「CO2の排出量を30年までに減少に転じさせ、60年までにカーボンニュートラルを実現する」と表明した。

(財新記者:梁虹、原文の配信は2月9日)

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