2021年1月、東京・兜町で証券会社の株価ボードを見つめる男性(撮影:尾形文繁)

日本銀行が2010年に買い入れを開始して積み上げてきたETF(上場投資信託)の残高が2月末現在、簿価ベースで35.7兆円にのぼっている。

ニッセイ基礎研究所でチーフ株式ストラテジストを務める井出真吾氏の試算によると、日経平均が戻り高値3万0467円をつけた2月16日時点の保有時価は約50兆円。日銀は約15兆円の含み益を抱えている計算になる。

日銀はTOPIX連動型や日経平均株価連動型などのETFを買い入れており、間接的に日本企業の株式を保有している。2月16日時点の東証1部の時価総額は735兆円なので、日銀保有の50兆円は市場全体の約7%に相当する。日銀は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を上回り、国内最大の株主になったとみられる。

ETFを通じて日銀は各銘柄を実質的にどれくらい保有しているのか。下の表は、井出氏が2021年1月末現在の間接保有額と間接保有率を試算した結果を基に、日銀が実質的な「大株主」となっている上位200社をランキングにしたものだ。各ETFの構成割合に応じて、それぞれに組み込まれている個別銘柄の「間接保有額(時価)」を出し、各銘柄の発行株式総額(同)で割って算出している。

ファーストリテイリングの2割強を保有