とくら・ごう 1958年生まれ。82年キヤノン入社。同社カメラ開発センターカメラ第一開発部長などを経て、2016年から執行役員兼イメージコミュニケーション事業本部長。19年4月から常務執行役員兼同事業本部長。(撮影:尾形文繁)

──2020年7月に発売したフルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」の販売が好調で、入手まで3カ月以上待っている顧客もいます。

想定以上の好評で申し訳ない。R5はプロ向け製品で、価格も(約50万円と)かなり高額だ。ボディー(カメラ本体)だけでなく、フルサイズミラーレス向けの交換レンズ(の販売)も順調に伸びており、(キヤノンのミラーレス)Rシリーズの堅調さを示していると感じている。

──コロナ禍でデジカメ市場が縮小している中、これほど高額なカメラが売れるのはなぜなのでしょうか。

理由は3つある。まず高性能で商品力が強いこと。18年に発売したミラーレス第1世代「EOS R」と比べ、それに続く第2世代のR5やR6はデジカメの性能を飛躍的に向上させた。発売のタイミングも大きかった。20年は春以降にカメラ市場は大きく底を打ち、回復してきたタイミングで新製品を投入できた。