バイデン新政権の規制強化により民主党と共和党の対立が増しそうだ(AFP/アフロ)

バイデン新政権は気候変動対策などの重要課題の推進に向け、規制を積極的に活用する方針である。トランプ政権での環境規制緩和を見直す大統領令などにすでに署名した。中でも見逃せないのが、規制を作る仕組み自体を変えようとする取り組みだ。

焦点となるのは、情報・規制問題室(OIRA)という聞き慣れない組織の役割である。OIRAは大統領府の行政管理予算局(OMB)に属する組織で、各省庁が作成した規制案を審査する。OIRAの了解を得なければ規制は実行に移せない仕組みであり、いわば各省庁が政権の方針に従っているかを見張る門番だ。

規制強化を主張してきた民主党のリベラル派は、監視役であるはずのOIRAを目の敵にしてきた。リベラル派からみたOIRAは、規制がもたらす経済的なマイナス面ばかりを重要視し、健康や安全の面でプラスとなる規制を阻むという、目障りな存在だった。