パンデミック後の世界 10の教訓(ファリード・ザカリア 著/上原裕美子 訳/日本経済新聞出版/2200円+税/399ページ)Amazonのサイトにジャンプします。
[Profile]Fareed Zakariaコラムニスト、作家。米イェール大学卒業、米ハーバード大学政治学博士。2019年、『フォーリン・ポリシー』誌の「この10年における世界の思想家トップ10」に選ばれた。著書に『アメリカ後の世界』『民主主義の未来』など。

本書の著者ファリード・ザカリアは、米CNNの報道番組「Fareed Zakaria GPS」のホスト役を務めている。同時に、ワシントン・ポスト紙のコラムニストを務めるなど、ベストセラー作家であり世界的コラムニストである。

米マイクロソフトの共同創業者であるビル・ゲイツが今回の新型コロナウイルスのようなパンデミックを、2015年のTEDトークで警告していたのは有名な話だ。そして実は、ザカリアも17年に自らの番組で、世界的感染爆発は米国が直面する最大の脅威であるとし、備えの遅れに対して警告を発していた。

その彼が、パンデミック後の世界をどう読むべきなのか、その中でわれわれはどう生きるべきなのかを示したのが本書だ。ザカリアは、プラトンからホッブズ、カント、マルクス、ウェーバー、ケインズに至るまで、古今東西のあらゆる思想家の言葉を織り交ぜながら、10の教訓を提示する。それらを整理すると、次の通りである。