2007年10月の日本郵政グループの発足式。左端・菅義偉首相は前総務相として出席、後任の総務相として出席したのは右端の増田寛也現日本郵政社長(時事)

華々しく上場を迎えたときがピークだった。

2015年11月4日、郵政グループ3社は東証1部に上場した。初値は日本郵政1631円、傘下のゆうちょ銀行1680円、かんぽ生命保険2929円。3社とも売り出し価格を上回った。時価総額は計17兆円。それでも簿価に比べると割安(日本郵政の上場時PBR〈株価純資産倍率〉は0.5倍)で、株式市場はこれからへの期待を膨らませた。

しかし、株価はそこからずるずる下がっていった。現在の株価は日本郵政で800円台、ゆうちょ銀行で900円台、かんぽ生命で2000円台に落ち込む。初値より3〜5割低い水準だ。

低迷の背景には、1つの逆風と、2つの失策があった。