秋葉原からJR総武線に乗って千葉方面に向かうと、浅草橋駅を過ぎてすぐに隅田川の鉄橋を渡る。隅田川の下流は昔、大川と呼ばれたが、同じ都内を流れる中川や江戸川に比べると川幅は狭い。両国国技館や江戸東京博物館のある両国駅からさらにもう1駅東に進むと、錦糸町駅だ。

錦糸町駅近辺は、城東地区の代表的な繁華街として栄えてきた。とくに南口側には古くから飲食店や物販店が軒を連ね、テルミナや丸井、西友などの大型商業施設もある。映画館や温浴施設を備える娯楽施設の東京楽天地は、コロナ禍でなければ多くの客でにぎわう。

南口を出て京葉道路を渡ると風俗店が目立ってきて、街の印象はやや猥雑(わいざつ)になる。JRA(日本中央競馬会)のしっかりとした管理体制により、場外馬券売り場WINSにも昔ほどのいかがわしさはないが、深夜の一人歩きはややためらわれるエリアかもしれない。60代以上の人が錦糸町と聞いたときにまず思い浮かべるのが飲み屋街と風俗店なのは、この駅南口側の街の雰囲気によるものだ。