「ウィーン・フィル舞踏会」の取材で訪れたウィーン楽友協会。ここで毎年行われ、日本でも放送されるニューイヤーコンサートはクラシック入門におすすめだ

2019年1月にスタートしたこの連載は今回が最終回。第100回を迎えられたことを読者の皆さんに感謝したい。

それにしても気になるのは、近年ますます進んでいるクラシックファンの高齢化だ。いずれクラシックファンはいなくなってしまうのではないか。そんな懸念を「大丈夫、70歳を超えると皆クラシック音楽を聴きたくなるものさ」と笑い飛ばす声もあるが、冗談はさておき、確かに、ある年齢を超えるとクラシック音楽を必要とする人が増えるように思える。

音楽に対する気持ちの変化だけでなく、これにはビジネスも関係がありそうだ。社会的立場が上昇するにつれ付き合いの中でも相応の文化的知識が求められるようになる。クラシックは、企業が文化事業のスポンサーになることを考える際にもその候補となりうるし、人脈を広げるうえでも効果的だ。