おかふじ・まさひろ●1949年、大阪生まれ。74年東京大学卒業後、伊藤忠商事入社。一貫して繊維の営業畑を歩み同社のブランドビジネスを確立。2004年常務取締役・繊維カンパニープレジデント。09年副社長。10年から現職。
2016年4月16日号の週刊東洋経済では「ザ・商社 次の一手」を特集。当時、財閥系商社が資源部門での損失に苦戦する一方、伊藤忠商事は2016年3月期の連結純利益で商社業界トップになる見通しだった。同年3月末には29年ぶりに時価総額で三井物産を抜いた。「非資源ナンバーワン」を自任する岡藤正広社長に、商社の未来をどう展望するのかを聞いた。当時、「衣食住、消費関連の商品が中心で、財閥系とはビジネスのやり方が違う。そこをもっと訴えたい」を語っていた。

──資源価格の下落で総合商社の決算では巨額減損が続きました。業界の今後をどう見ていますか。

2002年ごろから10年以上、資源価格バブルが続いた。今価格が落ちているのは常態に戻ったということ。少なくとも今後10年は今よりちょっと戻すくらいだと思うし、それ以上時間がかかるかもしれない。3年後には上がるという見方をする人もいるが、とんでもない。

原油価格が1バレル=40~50ドルにはなっても、100ドルを超えることはないでしょう。それを前提に経営していかないといけない。

ハイリスク商売との 誤解を解きたい

──総合商社の株式市場での評価はいま一つ上がりません。