もしわたしが「株式会社流山市」の人事部長だったら(手塚純子 著/木楽舎/1500円+税/265ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] てづか・じゅんこ 1983年大阪生まれ。(株)WaCreation代表取締役社長。神戸大学卒業後、(株)リクルートに入社し、営業・人事・企画を経験。第二子の育休中に起業。2017年6月から流山市子ども・子育て会議委員、19年4月から千葉大学非常勤講師。

千葉県流山市には、全国の自治体でも珍しい「マーケティング課」がある。「都心から一番近い森のまち」「母になるなら、流山市。」など、子育て世代に刺さるプロモーションを展開し、人口増加率は千葉県内で6年連続1位をキープしている。

本書の著者も結婚を機に流山市に移り住んだ一人だ。移住してしばらくはビジネスパーソンとして忙しい毎日を送っていたが、第一子の出産後育児休業に入ったのをきっかけに、地域が抱える課題にも関心を持つようになった。そしてある日、ふと妄想を抱く。その妄想とは、「流山市を株式会社に見立てた時、もしわたしが人事部長だったら?」というものだった。

地域に目を向けてみると、著者の周りには育休中の時間の使い方に悩む母親たちがいた。地域には仕事で培ったスキルをすぐに活かせるような仕事もない。しかも日中のまちにはさまざまな人がいた。