伝統的なクレモナの工法で作られるバイオリン。1丁に必要な作業時間は220時間だという

「ストラディバリウス」といえばバイオリンの名器の象徴で、値段が10億円を超えるものもある。17世紀から18世紀にかけてイタリア北西部のクレモナで活躍した名工ストラディバリ父子3人は、1200丁余りの弦楽器を製作。そのうち約600丁は現存し、最高峰の弦楽器として今も世界中のコンサートホールで美しい音色を響かせている。ストラディバリウスとは、彼らの製作した弦楽器のことで、ビオラ、チェロなども含まれる。

ストラディバリだけでなくアマティ、グァルネリといった楽器製作の巨匠を生んだ古都クレモナには、その伝統を受け継ぐバイオリン工房が軒を連ねている。そして1996年、いにしえの技術と伝統を守る現代クレモナのバイオリン製作を振興し広く世界に知ってもらう目的で、「クレモナ バイオリン製作者協会(コンソルツィオ)」が設立された。協会には、現在約60人の熟練した弦楽器製作者が所属している。