既存事業の行き詰まりが見える中、新領域の開拓は待ったなしの課題だ。

発電設備や防衛、宇宙機器といった三菱重工が得意とする技術には、過酷な環境で高精度、高信頼性を確保しながら動かす、ほかにはまねできないものも多い。こうした既存技術を新領域に生かすには、ベンチャー企業など外部の力を取り込み、今までになかった発想を生み出す必要がある。そのためのオープンラボが2020年10月に本格始動した。

羽田空港から車で30分。横浜港の工業地帯にある三菱重工・本牧工場内、かつてガスタービンの部品を作っていた工場跡地を活用した「横浜ハードテックハブ(YHH)」だ。作業スペースをベンチャー企業に貸し出し、新たなイノベーション創出を狙う。

本牧工場内に開設したオープンラボ「横浜ハードテックハブ」。大型設備の搬入もできるのが特徴だ(写真:三菱重工)