かわい・けん 1955年生まれ。79年三菱重工業入社。一貫して火力畑を歩み、高砂製作所副所長などを歴任。アジア・パシフィック総代表兼インド総代表などを経て、2019年4月から現職。(撮影:梅谷秀司)

日立製作所との火力発電の合弁会社を全株取得し、三菱重工が完全子会社化した三菱パワー。脱炭素時代にどう生き残るか。河相健社長に聞いた。

──足元の受注状況は。

ガスタービンの需要は一時落ち込んだが、ここに来て市場は回復傾向にある。2020年後半のガスタービン市場の世界シェアは1位を確保することができた。顧客からは「JAC形」への評価が高い。他社製品よりも性能が上回っていることに加え、高砂工場に実証機を入れて研究をしており、ここで得られた知見が信頼性に大きく貢献している。開発から設計、製造、実証まですべて自社の量産工場で行っており、これは他社にはない、われわれ独自の取り組みだ。

──50年に温室効果ガスの排出を実質ゼロにする方針を日本政府が打ち出すなど、脱炭素の動きが加速しています。