1月20日に就任するバイデン新大統領の下、米中対立はさらに激しくなりそうだ(ロイター/アフロ)

バイデン次期大統領の就任式が近づく中、ワシントンでは同氏の対中政策が1つの注目点になっている。外交上の最重要課題になるとみられるためだ。トランプ外交を批判してきたバイデン氏だが、中国については似たような強硬路線を唱えている。選挙中には「中国に圧力を加え、孤立させ、罰するために、本物の国際努力を引き出す」と公約するなど、同盟国と国際機関に新たな試練をもたらすことになる。

バイデン氏の対中政策の基本は、同盟・友好国と足並みをそろえて中国の問題行動を抑え込むことにある。中国は他国を威圧し、軍事的・経済的な存在感を不当に高めてきた。バイデン政権では、人権問題も一段と重視されるようになるだろう。

もっとも、対中外交は一筋縄ではいかない。軍事、貿易、テクノロジーという目に見えやすい問題に加えて、政治的・倫理的価値観に関わる抽象度の高い問題が複雑に絡み合う。さらに気候変動、水産資源保護、疫病、宇宙軍拡競争といった世界共通の課題に対処するには中国の協力が欠かせない。