カゴメの山口聡社長は「10年間増えていない野菜摂取量を増やすことは、簡単なことではない」と語る(撮影:今井康一)
「野菜生活」をはじめとする野菜飲料やトマト加工品を販売するカゴメ。野菜飲料を含む国内加工食品事業の売上収益は全体の約7割を占める。2016年に長期ビジョン「トマトの会社から野菜の会社に」を掲げ、野菜飲料だけでなく生鮮食品や冷凍食材など、商品ラインナップの拡充を進めている。コロナ禍において経営課題はどう変化したのか。2020年1月に就任した山口聡社長に聞いた。

食事をする場所が変わった

――就任早々、新型コロナウイルスの感染が広がりました。

大きく変わったことが2つある。まずは、食事をする場所。家庭内で食事をする機会が増え、外食の機会が大きく減った。そのため家庭内で使用されるトマトケチャップやソース類などの調味料は売り上げが増加した。一方で、ホテルやレストラン向けの業務用商品についてはかなり苦戦した。 

2つ目は、健康に対する意識が加速した点だ。発酵食品や乳製品、緑黄色野菜を食べようと心がける消費者が増えている。この流れの中、緑黄色野菜も着目されたことで当社の野菜飲料が非常に好調に推移した。

――2020年は1月から「野菜をとろうキャンペーン」を開始しました。狙いはどこにあったのですか。