5年半ぶりにデュオ・リサイタルを行う庄司紗矢香(上、©Norizumi Kitada _ UMLLC)とヴィキングル・オラフソン(©Ari Magg)

年末年始は、クラシック音楽が1年で最も光り輝き、多くの公演で業界全体が盛り上がる時期だ。コロナ禍により先の見えにくい状況が続いていることは間違いなく、2020年は、多くのコンサート、そして演奏家がその影響を受けた年だった。だが、こうした中でも明るい兆しは見え始めている。今回は、1年の締めくくりにふさわしいコンサートをいくつか紹介したい。

まずは、今号が書店に並ぶ頃、ツアーが始まっているバイオリニスト、庄司紗矢香の5年半ぶりのデュオ・リサイタルだ(12月23日/サントリーホールほか)。共演するピアニストは、遊び心に満ちた絶妙な演奏ぶりから「アイスランドのグレン・グールド」と称され、英グラモフォン・アワードの受賞者でもあるヴィキングル・オラフソン。