炉心から溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試験的取り出し作業が計画されている福島第一原発2号機(写真:代表撮影)

東京電力・福島第一原子力発電所では、事故から10年が経過する2021年に廃炉作業の最難関にさしかかる。原子炉の炉心から溶け落ちた核燃料と、制御棒や炉内の構造物が混ざって固まった燃料デブリの試験的な取り出し作業を開始する。

燃料デブリは人が近づくことができないほどの強い放射線を発する。現時点での可能性は低いとされるものの、今の状態を長期にわたって放置した場合に再び臨界(核分裂の連鎖反応)を引き起こしたり、水と反応して水素が発生するリスクも指摘されている。

そのため、国や東電ではそのありかを突きとめるとともに、遠隔作業で取り出して安全に保管するための準備を進めている。