鉄鋼業は製造業の中で、最も新型コロナのダメージが大きかった業界の1つだ。

自動車、機械、建設など顧客の需要が軒並み消し飛んだため、2020年4~6月の国内粗鋼生産量は前年同期比4割減となった。夏以降は回復基調とはいえ、20年の国内粗鋼生産量は8000万トン台前半になる見通しだ。米中貿易戦争の影響で10年ぶりに1億トン割れとなった19年から、さらに2割近い落ち込みである。

巨大設備を保有し、固定費が重い鉄鋼業でこれだけ生産量が減少すれば利益は出ない。日本製鉄、JFEホールディングス(HD)、神戸製鋼所の大手3社とも20年度に最終赤字を見込む。