まなべ・すなお 1954年生まれ。東京大学農学部卒。78年に三共入社。2005年に安全性研究所長。16年副社長・人事本部長を経て17年に社長COO。19年6月から現職。(撮影:梅谷秀司)

──第一三共として初めての自社創薬のがん治療薬「エンハーツ」が発売になりました。

ADCの薬は、開発に着手してから10年かかっている。がん領域へのシフトを打ち出したのは2015年末だった。当時、がん領域では自社開発の経験もなく、かなり厳しいだろうと周りからは思われていたはずだ。ただし、あの時点で何もなかったわけではなく、研究段階で成功も失敗もした中から、強みになりそうなものに集中して育ててきた。