「ガソリン車の新車販売を2030年代半ばに禁止」

12月3日、新聞各紙の見出しにこうした文言が躍った。50年に温暖化ガス排出の実質ゼロを掲げる日本政府が、自動車の二酸化炭素(CO2)排出削減を加速させる施策を検討しているというのだ。

ついに日本も電気自動車(EV)への完全シフトを打ち出すのかと思いながら本文を読んで、途中でずっこけた。禁止の検討対象となっているのはガソリン“のみ”の車であり、ハイブリッド車(HV)が対象外となっていたからだ。

いうまでもなくHVはモーターとエンジン(一般的にはガソリンエンジン)を併用する。HVを認めるならガソリン車禁止ではなく、正しくは「新車の電動化を義務化する」である。

「フェイクニュースだ」とメディア批判をしたいのではない。限られた見出しの文字数で適切に内容を伝えることの難しさはよく知っている。正確な見出しを付けたメディアもあった。