さかい・とよたか 慶応大学経済学部教授、(株)デューデリ&ディールのチーフエコノミスト。米ロチェスター大学経済学部で博士号取得。専門分野は投票制度・オークション方式など。近著に『メカニズムデザインで勝つ』。

電子マネーや仮想通貨の浸透によって、お金の未来について、関心が高まっている。経済学者の坂井豊貴氏に聞いてみた。

──そもそもお金とは何なのでしょうか。

一言でいうなら「交換の媒介」だ。直接物々交換をする場合は、自分と相手の希望が一致しなければ交換が成立しない。だから人は、何とでも交換できるお金を使う。

お金の重要な条件は、「腐らない」こと。電子マネーが急速に普及しているのは、腐らないうえ重さもゼロ、というデジタル情報の性質が非常にお金向きだからだ。

──お金のデジタル化で、人々の感覚や意識も変わりそうです。