ささき・とおる 2015年6月から現職。03年4月からJPモルガン・チェース銀行でFXストラテジストとして金融市場を調査・分析。その前は日本銀行に勤務、調査統計局などを経て、国際局(当時)為替課で為替市場介入を担当、ニューヨークで米国金融市場分析も担当した。(撮影:今 祥雄)

2020年も残すところあと1カ月を切った。年初からの主要10通貨の騰落率をみると、今のところスウェーデンクローナが断トツで強い通貨となっており、このまま最強通貨で年を終える可能性が高そうだ。昨年最弱通貨だった反動もあろうが、スウェーデンクローナが最強通貨になるのは06年以来14年ぶりのことだ。

2位争いを演じているのはユーロとスイスフランで、こちらはまだ勝負がまったくわからないくらいの接戦だ。ちなみにユーロは昨年9位、スイスフランは3位だった。もしスイスフランが今年も3位になると、3年連続の3位となる。スイスフランは過去20年間一度も最弱通貨になったことがない。

弱いほうの通貨は混戦状態だ。米ドル、カナダドル、英ポンド、ノルウェークローネの4通貨が並んでいる。米ドルが主要国通貨の中で最弱になると17年以来3年ぶりとなる。10通貨の中で最弱になったことが最も多いのは米ドルと円で、過去20年間でそれぞれ5回最弱通貨となっている。