企業の幹部や管理職など、高いキャリアを持つ人材が続々と副業市場に参入している。クラウドソーシング大手のランサーズが7月に行った調査によると、副業実施者うち、役職者は3割 を占める。

ハイキャリア副業者に熱い視線を注ぐのが、デジタル化や新規事業創出など、社内に知見が乏しい経営課題を抱える企業だ。彼らを顧問やコンサルタントとして活用することで、直接人を雇わなくとも「かゆいところに手が届く」アドバイスがもらえると、高額な報酬を積むケースもある。

現場のDXに30代の顧問

福岡県にある中堅建築用塗料メーカーのアステックペイントは、2019年に現場の業務効率を改善するアプリを開発した。施工の進捗や職人の出退勤など、これまでバラバラだった情報を1つのアプリ上で一元管理できる。アプリの開発に当たり、アステックは専門人材を外部から招聘することにした。顧問紹介サービスの「i-common(アイコモン)」を介して19年1月に顧問として就任したのが、山田大典さん(35)だ。

本業、副業のほかに、東大の研究員や副業メディア運営者の顔も持つ