「地方副業」への関心が高まっている。地方企業や地方自治体の仕事を、都市部にいる人が副業として担うというものだ。

人材大手パーソルグループのパーソルキャリアは今年11月、「地方での副業に関する意識調査」の結果を発表した。副業に興味がある人のうち、地方の企業・団体で副業をすることに興味がある人は76.4%に達した。しかも、新型コロナウイルスの感染拡大前と比べて興味が高まった人は49.4%。地方副業への関心が加速しているのだ。

その理由について複数回答で聞いたところ、最も多かったのが「スキルや仕事の幅を広げることができる」だった。「地方に貢献したい」と社会的意義を強調するのではなく、純粋に自分のキャリアアップを考えている。自らの成長を目指して本気で考えている人が多く、地方副業を志向する流れは、いっそう本格化しそうだ。

では、地方副業の実態はどうなっているのか。実際に取り組んでいる人の実例を見ていこう。

まずは東京在住で福岡市の企業の業務IT化を担当している寄合龍太さん(38)。本業は動画配信会社のシステム開発のチームリーダーだ。システムエンジニア(SE)としてのキャリアが豊富で、複数の企業を経験し、フリーランスとして働いていた時期もある。

在宅オフィスのこだわりは「とにかく机を広く」。パソコン3台を置いても十分広い作業スペースを確保している