緊急提言 パンデミック 寄稿とインタビュー(ユヴァル・ノア・ハラリ 著/柴田裕之 訳/河出書房新社/1300円+税/125ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] Yuval Noah Harari 1976年イスラエル・ハイファ生まれ。歴史学者、哲学者。英オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して2002年に博士号を取得。エルサレムのヘブライ大学で歴史学を教えつつ世界中の聴衆に向けて講義や講演を行う。

本書は、世界的ベストセラーとなった3部作『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21Lessons』の著者であるユヴァル・ノア・ハラリが、本年3〜4月、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが最初のピークを迎えていた中で発表した見解をまとめたものだ。

前半は米国の『タイム』誌、英国のフィナンシャル・タイムズ紙、ザ・ガーディアン紙への寄稿で構成され、後半はNHKのETV特集でのインタビューを基にしている。

ハラリは7月に書かれた序文の中で、国際協力の必要性、グローバルなリーダーシップの欠如、民衆扇動家や独裁者の危険性、監視テクノロジーの脅威を、3月時点よりも一層強く感じると訴えている。そしてこうした混乱の原因は、次のような2つの「誤った二者択一の問題設定」にあるのだという。