銀行業界には、再編だけでなく、デジタル化の波も押し寄せる。当事者たちは今、何を思っているのか。現役銀行マン4人に本音を聞いた。(個別取材を基に座談会形式で構成)

──今、地方銀行の現場はどのような感じなのでしょうか。

A 私は地銀に勤める20代の若造なのですが、上司や先輩たちはぬるま湯につかりすぎていたのではないかと感じます。大した仕事をしなくても稼げていたから。

それがマイナス金利になって、デジタル化も進み、行内では成果主義まで導入され始めるなど、環境が変わってしまった。私たちからしてみれば当たり前のことなんですが、耐えきれなかった上司たちは次々に辞めています。

B 私も地銀に勤める30代なんですが、うちも辞める人が続出しています。でもなぜか転職先は役所ばかりなんですよね。

A うちもそうです。辞める人は大体が県庁か市役所に行く(笑)。かつての銀行の仕事が官僚的だったからかもしれませんね。

C 確かに。私はメガバンクに勤務している30代だが、メガバンクは一足早く大再編を経験しているから、そういった人は少なくなった。でも地銀にはまだ残っているのかもしれないね。そうした人たちが上にいると、君たちも大変だねぇ。

──菅義偉首相の「地銀の数」発言をどのように捉えていますか。