青森県内の経済環境は厳しさを増し、両銀行の将来にも暗雲が立ち込める

「あの記事をリークして書かせたのは、統合に反対しているみちのく銀行の幹部だとの見方がもっぱらだ」

金融当局の関係者が語るのは、青森銀行とみちのく銀行との間で経営統合構想が浮上しているという記事について。両行が2021年春にも資産査定を始め、持ち株会社を設立して経営統合する構想があるというものだ。

この記事が出たのは、菅義偉首相が「地方銀行の数が多すぎる」と発言した翌々日、「再編も1つの選択肢になる」と踏み込んだ翌日というタイミングのよさだった。

しかし、通常こうした記事は、両行が交渉するための委員会を設置したり、取締役会で決議したりといったタイミングで報じられるもの。まだ何も決まっていない生煮えの段階で、“浮上”などという見出しで表に出てしまうのは極めて異例だ。

当局関係者は、「生煮えの段階で漏れれば、さまざまな思惑が交錯して話が潰れるのはよくある話。弱いみちのくが青森に食われるのを恐れ、潰そうと考えたのではないか」と解説する。

苦境にあえぐみちのく銀