有料会員限定

中国「新常態」のリアル 現地駐在員10人に聞いた

✎ 1〜 ✎ 4 ✎ 5 ✎ 6 ✎ 最新
拡大
縮小

コロナ禍から脱しつつある中国。デジタルに支えられた新たな日常とは。

広州市の地下鉄は、スマホをのぞき込むマスク姿の乗客で大混雑

特集「デジタル大国 中国」の他の記事を読む

「困ることは何もない」。上海の日系メーカーで働く男性は、“アフターコロナ”の中国での生活についてそう言い切る。

上海や北京、広州など大都市を中心にデジタルサービスの実装が急速に進む中国。現地の駐在員は「コロナ前の日常を取り戻せた」と口をそろえる。さらにフードデリバリーやEC、Web会議など、コロナ以前から生活に根付いていたテクノロジーの、一層の普及と進化が新常態(ニューノーマル)をもたらしている。

腹がすけば、フードデリバリーアプリの「美団(メイトゥアン)」や「餓了麼(ウーラマ)」で注文すればいい。1.5キロメートル圏内であれば、30分ほどでレストランの料理が自宅に届く。電子決済アプリのウィーチャットペイやアリペイで支払うため、わざわざ玄関で現金を用意する必要はない。

美団などの基本的なサービス内容は日本の出前館やウーバーイーツと同様だ。配送料は、例えば出前館でマクドナルドの商品を注文すると420円。それが中国では、30分前後の配送時間ならば9元(約140円)だ。物価を考えると少し高いようだが、「期間限定のクーポンを使えば店に行くより安く食べられる」(北京のIT企業勤務の男性)という。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
デジタル大国 中国
中国のデジタル化は新ステージへ
中国で暮らす日本人に聞きました
米国が恐れる「智能化戦争」の正体
米ドルに取って代わることはできるのか
現地駐在員10人に聞いた
特別対談|アジア・パシフィック・イニシアティブ 徳地立人 × 神戸大学 梶谷 懐
ソフトバンクGの中国リスク
スター企業が上場ラッシュ
飛躍するデジタル企業
現地イノベーション支援のプロが伝授
ユニクロ、パナソニック、京セラ
パナソニック中国事業のキーマン激白
宅配サービスの美団と低価格ECの拼多多が挟撃
1~3次産業をデジタル化し生産性向上
「財新」のテック業界デスクが解説
デジタル大国中国
日本企業は「秒速」の中国に追いつけるか
虎の尾を踏んだジャック・マー
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内