孫正義氏は20年前、設立されたばかりのアリババに投資した(撮影:尾形文繁)

急成長中の中国ベンチャーがソフトバンクグループ(SBG)に多額の利益をもたらした。

不動産取引のオンラインプラットフォーム企業、貝殻找房(Beike)だ。同社は住宅情報や顧客の嗜好をAI(人工知能)で分析し、売り手と買い手をサイト上でマッチングする。すでに2億戸超の物件データがあり、月間利用者数は約4000万人。年間の取扱高は30兆円にも上るという。

昨年11月、SBG傘下のソフトバンク・ビジョン・ファンドの2号ファンドがBeikeの持ち株会社KEホールディングスに投資。そして今年8月、同社は米ニューヨーク証券取引所に上場した。

SBGが11月9日に発表した2021年3月期の中間決算では、KEホールディングスの株価上昇により、5366億円と巨額の含み益を計上した。1号ファンドの累計含み益は約1500億円であるから、KEホールディングス1社でのインパクトの大きさがわかる。SBGの孫正義社長は決算会見で、「投資して1年も経たないが、日本(のベンチャー)では考えられないスピードで成長している」と胸を張った。