中国の通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)は10月22日、スマートフォンの新型フラッグシップ機「Mate 40」シリーズを発表した。米国政府の制裁により半導体の調達が困難になってから初めて発売するフラッグシップ機である。Mate 40シリーズの最大の特徴は強力なカメラ機能で、下位機種は背面に4つ、上位機種は5つのレンズを搭載している。

米国の制裁との関係で注目されるのが、心臓部のSoC(訳注:システムオンチップの略称。CPUや通信モデムなどの基幹機能を1つのチップにまとめたもの)だ。Mate 40シリーズはすべてファーウェイ独自のSoC「麒麟(Kirin)9000」を採用している。半導体設計子会社の海思半導体(ハイシリコン)が設計し、半導体の受託製造で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が最先端の5ナノメートルのプロセス技術で製造したものだ。

だがTSMCは米国の制裁を順守し、9月15日からファーウェイ向けの出荷を停止した。台湾の調査会社は、それ以前にファーウェイが調達できた麒麟9000を1500万~2000万個と推計している。

この在庫を使えば、ファーウェイはMate 40シリーズの生産を2021年まで続けられるとみられる。しかし、後継機開発の見通しも立たず、これが最後のフラッグシップ機になるかもしれない。

(財新記者:何書静、原文の配信は10月22日)

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