新進気鋭のチェロ奏者、佐藤晴真のデビューアルバム『The Senses 〜ブラームス作品集』は11月25日に発売。有名な歌曲「メロディーが導くように」をはじめ、あまり演奏されない歌曲にもスポットを当てる

今から1年余り前の2019年9月13日、「ミュンヘン国際音楽コンクール」のチェロ部門における佐藤晴真(さとうはるま)優勝のニュースは、音楽界を騒然とさせた。同コンクール・同部門での優勝は、日本人チェリストとして初の快挙だった。

1952年にスタートした「ミュンヘン国際音楽コンクール」は長い伝統と権威を誇る難関コンクールだ。有名どころでは、アントニオ・メネセスやソル・ガベッタなど、そうそうたる名チェリストを輩出してきた。

4〜5年に1回行われるチェロ部門で過去に入賞した日本人は、堤剛(63年第2位)と横坂源(10年第2位)の2人のみ。この難関を制した佐藤が、待望のデビューアルバムを発表するとなれば、当然気になる。しかも、クラシック界最古にして最高の名門レーベル、ドイツ・グラモフォンの新譜としての発売だ。収録曲には、ブラームスの歌曲(チェロ編曲)と2曲のチェロソナタが選ばれた。今回、アルバム収録直後の佐藤に話を聞いた。