のんびり気ままに暮らすというイメージを保ちつつ、新しい要素を入れた(画像:任天堂)

シリーズ歴代最多の売り上げを記録している『あつまれ どうぶつの森』(あつ森)。そのゲーム内容は、無人島にユーザーが移住し、どうぶつたちと交流しながら暮らしを楽しむというもの。

もともと2019年発売の予定だったが、「このゲームを最高の形で届けるため」という理由で延期となり、今年3月の発売になった経緯がある。仮想空間でほかのユーザーや登場するキャラクター(住人たち)と交流できるため、新型コロナウイルスの感染拡大によりステイホームを余儀なくされたユーザーも、コミュニケーションを気軽に楽しめたことがヒットの要因になったといわれる。

だが、外部要因だけが爆発的なヒットへと導いたわけではない。

楽しんでいるのは大人

あつ森開発の秘訣は、9月上旬、オンラインで開催されたゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC」でその一端が明かされた。「『あつまれ どうぶつの森』~シリーズにおける伝統と革新の両立を目指すゲームデザイン~」と題したセッションに登壇したのは、企画制作部の野上恒プロデューサーと京極あやディレクターだった。

野上氏は『どうぶつの森』第1作から『街へいこうよ どうぶつの森』(08年発売)まで、シリーズのディレクターを務めた。まさに、あつ森を知り尽くす人物だ。そして京極氏は、『とびだせ どうぶつの森』からディレクターを担当している。