宇宙考古学の冒険 古代遺跡は人工衛星で探し出せ(サラ・パーカック 著/熊谷玲美 訳/光文社/2400円+税/478ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] Sarah Parcak 米アラバマ大学考古学教授。エジプト学者。リモートセンシングを考古学研究に応用した活動が世界中のメディアに注目されている。2016年TED Prizeを受賞。ナショナル ジオグラフィック協会のエクスプローラーでもある。

「あなたがカッコいいと思う人物は?」と聞かれたら、迷うことなく漫画『MASTERキートン』の主人公、平賀=キートン・太一の名前を挙げる。キートンは、軍の特殊部隊で身につけた技術をもとに、危険を伴う保険調査員の仕事をこなしながら、考古学者になる夢を持ち続けている。物語のクライマックスで、たったひとり発掘作業に臨むキートンは本当にカッコいい。たとえひとりきりだろうと、情熱に突き動かされるまま、彼は黙々と大地を掘り返すのだ。

考古学への情熱では本書の著者も負けていない。子どもの頃、映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』を観てインディ・ジョーンズに魅せられて以来、その熱が衰えたことはないという彼女は、新しい研究分野「宇宙考古学」の第一人者でもある。