国慶節連休中に観光業の業況は急回復、内需の強さを見せつけた。写真は北京郊外の万里の長城(AP/アフロ)

コロナ禍からの復興を目指す中国から、これまで2つの新しいキーワードが発せられた。1つは「新型インフラ投資」で、もう1つが「双循環」(2つの大循環)だ。

前者は財政出動の新しい形で、5G(次世代移動体通信)などの情報インフラ整備を行うもの。リーマンショック後に行われた「4兆元投資」のような野放図な手法を用いずに、当時と同じく世界経済が“中国頼り”になる構図を形成してしまった。

後者は5月14日の党中央政治局常務委員会で発せられた。いくつかの解釈が可能だ。2つの大循環と言いながら、対米関係の悪化やコロナ禍を見据えた「内向き経済」へのシフトが主だと警戒する声も上がった。「鎖国経済」と形容する向きもある。習近平国家主席は慌てて「開放」の重要性を強調するようになった。