「われわれは王者でない、データ軸の新市場狙う」

──半導体業界はインテル対米AMDという構図がありましたが、昨今はプレーヤーが増え、競争も激化しています。「王者インテル」はその中でどう戦いますか。

すずき・くにまさ 1960年生まれ。84年横浜国立大学経済学部卒業後、ソニー入社。ソニー・コンピュータエンタテインメント副社長などを経て、2018年から現職。(撮影:尾形文繁)

確かにわれわれはパソコンやサーバーなどのCPUで高いシェアを握っている。だが、他の分野にもっと伸ばしていかなければいけない。

2024年の潜在的な半導体市場はパソコンやサーバー以外のIoTやネットワーク、コミュニティーの分野に広がり、最大30兆円になるとみている。(インテル米本社CEOの)ボブ・スワンはこの30兆円の市場こそがインテルが次に向かう道だと言っている。裏を返すと、それだけビジネスの機会があるということだ。だから、王者という言い方はわれわれ自身はしない。

──株式時価総額ではエヌビディアに逆転されました。

半導体市場が評価されているというのはいいことだ。(エヌビディアによる)アームの買収もビッグニュースになるわけで、資本市場からの半導体市場への期待は非常に大きい。われわれも期待に応えなければいけない。

──具体的にはどういう分野を攻めていきますか。