理化学研究所 計算科学研究センター長 松岡 聡(まつおか・さとし)1963年生まれ。86年東京大学理学部卒業。理学博士。東京工業大学でスーパーコンピューター「TSUBAME」の開発に携わる。2018年から現職。東工大特任教授を兼任。(写真:理化学研究所)

「富岳」の開発を率いた理化学研究所の松岡聡・計算科学研究センター長に、設計思想や今後の展望を聞いた。

──開発において最も重視したことは何ですか。

「アプリケーションファースト」のマシンにすることだ。企業や研究機関が使う(科学技術計算用の)アプリケーションを最高性能で動かすことを目指してきた。

そのために開発過程で取り組むべき9つの重点課題を設定。医療や創薬、災害予測、エネルギーシステムの効率運用、次世代材料の開発など幅広いものにしたうえ、重点課題以外でも自動運転などAI分野での活用を目指してきた。