垂秀夫氏が在中国大使に起用されると報じられたのは今年7月のこと。この人事は外務省内外で驚きをもって迎えられた。垂氏は長らく中国側から「要注意人物」と見なされていたからだ。

垂氏は中国語研修組(チャイナスクール)のキャリア外交官の中でも情報収集の手腕が突出していると評されてきた。中国での人脈は共産党幹部から民主活動家、人権活動家にまで及び、そうした人物を相互理解のために日本に招くといった仕事もしてきた。中国側が警戒対象にするのも無理はない。「この人事に中国が同意するか否かで、中国の対日関係改善の意欲を試した」という解説も出たほどだ。