「並列処理はAIに有効、高性能GPU投入する」

──株価が急伸し、7月には時価総額でインテルを抜くなど勢いがあります。

われわれが展開してきたGPUは、多くの情報をリアルタイムで並列処理できることが強みだ。シミュレーションなど大規模な演算処理に対応できるプラットフォームを開発したことで、当初のゲーム向け3Dグラフィック中心からデータセンターやスーパーコンピューターへ拡張してきた。現在は世界のスパコンの過半数でエヌビディアのGPUが採用されるほどだ。

おおさき・まさたか 1991年近畿大学理工学部卒業。日本テキサス・インスツルメンツに入社し、エンジニアや営業を経験。2014年から現職。

もっとも得意・不得意な点がインテルとは違う。システムのマネジメントが得意なインテルなどのCPUと対になって動くことがほとんどで、どちらかをどちらかで打ち消すというわけではない。

──具体的にはどういった領域でニーズが高いのでしょうか。

並列処理が最も有効に働くのがAI(人工知能)のディープラーニングだ。自動運転であれば、何千万という道路を実際に走り、ロボットだったらいろいろな動きを実際にトレーニングさせて、ディープラーニングで学習させる必要がある。そのビッグデータ処理で多くのスパコンが使われている。世界では今、動力が蒸気から電気になったような大きな転換がディープラーニングを基盤に情報処理で起きている。