「客が集まらないのに、『売り場を貸すから在庫も販売員も過不足なく用意しろ』と百貨店に言われるのはもう限界。経営陣には絶縁宣言をしてもらいたい」

前年比で2ケタ減が続く百貨店店頭の売り上げ数字を前にして、ある老舗アパレルの社員はため息交じりにそう口にする。

百貨店の衣料品販売額が1990年代初頭をピークに落ち込んでいく中で、ワールドなどは早々にショッピングセンター(SC)向けのブランド強化に転じた。一方、百貨店アパレル名門のオンワード樫山や三陽商会は、今なお売上高の過半を百貨店で稼ぎ、その蜜月関係を崩さずにきた。

しかし、百貨店アパレルの大量閉店で、その関係は瓦解しようとしている。