(KY/PIXTA)

私は中高年専門のプログラミングスクールを運営しており、プログラミングを学ぼうとする中高年と多く接してきた。彼らに学習の動機を聞くと、「IT時代に取り残されたくない」という不安に加え、「定年後に在宅で小遣い稼ぎをしたい」という回答が多い。中には定年後にエンジニアを目指したいと話す人もいるが、よく聞くと、「在宅で稼ぎたい」ことが本音であるケースが多い。

素人の中高年がプログラミングを学び、在宅で稼ぐことは可能なのか。可能だとすれば、何をどのように学べばいいのか。本稿では私のスクール運営の経験を基に、ズブの素人の中高年がプログラミングを学び、稼げるようになるまでの道筋を紹介したい。

学習領域の全体像を知る

そもそもプログラミングといっても、言語やコード(文字列)の書き方は無数にあり、学習範囲は広大である。また稼ぐことが目的なら、Web広告の運用など、プログラミングとは別に身に付けるべきスキルもある。ここでは、それらの学習分野を総じて「デジタル学習」と呼ぶことにする。

素人がデジタル学習を始める際、最初にすべきは学習領域の全体像を知ることだ。自分が学ぶことの位置づけを把握しないと、途中で迷子になり挫折しかねない。

下図がその全体像である。プログラミング学習というと、「HTML」「CSS」といった言語の習得をイメージしがちだが、中高年を教えていて感じるのは、全角・半角の切り替え、ファイルのダウンロードの方法など、PCやインターネットの基本的な使い方でつまずく人が多いことだ。こうした「ITリテラシー」は、プログラミング学習以前に習得すべき必須スキルといえる。